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京葉銀行は千葉県千葉市に本店を構える第二地方銀行です。第二地方銀行で最大手は北洋銀行ですが、それに次いで第二位の規模を誇ります。1943年創業の千葉合同無人株式会社がその全身であり、それから合併を繰り返して、1989年に京葉銀行として新たにスタートしました。「お客様に信頼と利便性、そして高い満足度を提供するか強くあふれる銀行」という目標を掲げています。

ちなみに、自行のことを「αバンク」と呼称しています。これは「α」の文字に無限に伸びてゆく未来を重ねて、「人との交わりを大切に無限の未来を切り開いてゆきたい」「常に顧客にプラスアルファを提供し続ける銀行になりたい」という思いがこめられているとのことです。現在、京葉銀行では平成27年4月より平成30年3月までの3年間を計画期間とする第17次中期経営計画「αACTION PLAN 2018」に取り組んでいます。

これは、金融環境の変化に対応しながら、「地域活性化への積極的な貢献」、「将来を見据えた経営基盤の構築」、「経営管理態勢の高度化」の3つの経営課題の解決に向けた施策となっています。まず地域活性化についての取り組みの中では、外部機関と連携して取り組んでいる、海外進出サポートが代表的です。独立行政法人日本貿易振興機構（JETRO）が専門家を派遣する「輸出有望案件支援サービス」の活用を提案することで取引先企業のうち数社が本事業に採択され、東南アジア向け販路拡大につながるなどの功績をあげています。

また、太陽光発電事業を検討している顧客への助言やビジネスマッチングなどのサポートのほか、公的機関の施策、補助金等の情報提供や相談会など、自行のみの力ではなく公的機関や外部機関などとも提携をしながらの支援策を行っています。また、直接的な支援だけではなく、地方創生という課題のもとに地域金融機関として地域経済の活性化に貢献していくため、本部横断的な専門組織である「地方創生プロジェクトチーム」を中心に自治体との連携やファンドの設立など、地方創生に積極的な参加もしています。

例えば、浦安市4者連携協定の締結などがあげられます。これは、地域包括ケアシステムの構築とともに、保育施設を併設し、子どもから高齢者までが安心して生活できる「スマートウェルネスタウン」の実現を目指し、京葉銀行が支援し、推進していくというものです。他にも、観光によるまちおこしの一環として、香取市周辺の観光振興を目指し、地域経済活性化支援機構（REVIC） 月次セミナーや佐原信用金庫等との連携により、「千葉・江戸優り佐原観光活性化ファンド」を設立するなど、地域の強みを生かした施策も行っています。

また、京葉銀行はICTにも力を入れており、例えばATMに障がい者向けのサポート機能を追加したり、指静脈認証システムを導入してセキュリティに備えるなどの施策も行っています。また、京葉銀行は働く環境作りにも力を入れており、「指導的地位に占める女性の割合を、平成30年3月までに18%以上にする」「女性の渉外営業職の人数を12名から25名以上にする」「年次有給休暇取得促進を図るために、ファミリーデー（記念日）休暇の取得を促進する」といったように、ダイバーシティや女性職員の雇用環境というところにも非常に気を使っています。

また、「①女性渉外育成　②管理職向け意識改革セミナー（ダイバーシティマネジメント研修）③女性行員向け意識改革セミナー（ライフキャリア研修、ウィメンズリーダーシップ研修）④αママの会　⑤職場復帰研修会　⑥ワークライフマネジメント研修」といった多様な研修なども行っており、サポート体制も万全を期しています。そうした姿勢は顧客に対するブランド戦略にも表れています。

平成元年から将来性のある若い演奏家の育成と芸術文化の振興を目的として、千葉県文化振興財団が主催しているコンサートである、若い芽のαコンサートの協賛などを通じてブランドを高める活動をしています。また、地域の子供向けの企画である、αバンク探検ツアーや営業車両を電気自動車とプラグインハイブリッド車に変えるなど、サービス提供の範囲を超えた部分での戦略にも非常に気を使っていると言えます。こうした営業努力は数字にも表れており、給与振り込みや年金口座の拡大による預金残高は前年比4.5％増、貸出に関しても住宅ローンを中心に増加傾向におあり、前年比4.7%増となっています。そんな京葉銀行ですが、サービス群の中でも特に注目されているのは住宅ローンです。

「アルファバンクの住宅リノベイトローン」というローンを用意していますが、これは2000万までを1.9～4.9%の範囲の金利で貸し出すという住宅ローンです。通常の住宅ローンと合わせて全てのサービスの中で一番の伸び率となっています。その裏側には、保証料や繰り上げ返済手数料、がん団信、くらしの保証といった様々な本来かかる費用を無料としている点があります。このように、様々なサービス、あるいはサービス以外の戦略で顧客の心をつかみ、第二地銀として全国No.2の規模を誇る京葉銀行に今後も期待です！