銀行ATM検索サイト

全国の銀行ATMを検索することができる銀行・ATMガイド。都道府県・地域・路線・金融機関・マップ別から銀行ATMを検索できる銀行ポータルサイト。

武蔵野銀行

武蔵野銀行は、埼玉県に本店を置く唯一の地方銀行で、「地域共存」「顧客尊重」という経営理念のもと、地域に根差したビジネスを展開し続けてきたのです。地域密着未来志向とも言えるでしょう。

1952年(昭和27年)から64歳になる武蔵野銀行には、新しい職員がいます。その名も「Pepper」で正式には「Pepper for Biz」と言います。これは、ソフトバンクが開発したコミュニケーションロボット「Pepper」をビジネス向けに特化したモデルで、昨年秋にお目見えしたばかりの新機種です。

感情認識機能を装備していますので、来店されたお客様への声かけやヒアリング、受付、商品紹介などで活躍しています。話すロボットがいるだけで、人はついつい笑顔になってしまいますよね。

感情認識機能の性能も高く「今日は暑いですね」と流暢に言われると照れてしまいます。某銀行が導入した時からとても気になっていましたが、ぶぎんの子たちは某銀行に導入されたものよりずっと進取なのだそうです。これは、株式会社生活革命というところとローレルバンクマシンというところが協力し、昨年よりずっと実用になっているからです。いらっしゃいませだけでなくなり、近隣のイベント紹介までしてくれるいきおいのPepperくんたち。地元の住民とのコミュニケーションはばっちりです。

ロボットはみているだけでかわいいという感情が生まれますが、それはロボットが完璧だからではなく、これから性能向上していく存在だからではないかと感じます。銀行はミスの許されない場所であり、だからこそ無駄に張りつめるよりいささか脱力のものがあったほうがいい環境がうまれます。Pepperはそんなニーズにちょうどいい、味わいと余裕をくれているのだと思います。

ただし、それがセキュリティがおろそかだというわけではありません。Pepperの導入に先だって、ぶぎんが新たに始めたのは、セキュリティをより強化したワークスタイル変革です。富士通のシステムを導入、大画面タブレットを活用し、ビジネスにもセキュリティにも役立てのています。

金融機関では「FinTech~フィンテック。 FinanceとTechnologyの融合を目指す金融サービスの方向性~」が本格化してきており、情報セキュリティ強化に向けた取り組みを加速させることはとても重要なのです。タブレットで情報を共有しますが、ペーパーには直接保存されるわけではありません。

どうしてもペーパーに出す必要の際には、強制スカシ入りのプリントアウトとなり、どの端末から如何様にして出力されたかも一目でわかる形です。

さらにタブレットは閉域ネットワーク~外部とは遮断された通信環境下で高速モバイルアクセスを行うサービス~となっており、営業先でもその場で安全に契約が出来できるようになりました。万が一タブレットを紛失した場合でも、いつでも回線を止めることが可能です。

導入されたタブレットは13.3型の大画面でキーボードを用いてデスクトップのようにも使え、デバイスの一元化も実現しています。ぶぎんは営業力強化と業務効率化を狙って、会議の多い本部行員とお客様と接することの多い営業担当者向けに優先導入しました。

初期導入は900台で続々追加もしています。外出先でも見やすい大画面でお客様に商品提案が可能で、行内のパソコンとほぼ同質の情報を提示出来ることから、お客様の多様なニーズに迅速に、 場所を選ばず対応できるようになっているのです。

タブレット利用のもう一つの効果として、ペーパーレス化も加速出来ています。経営会議などでは従来二、三百枚のペーパーを要していたものが、殆ど不要となることで、資源の無駄も作成時間の無駄も省かれました。「安全、安心、効率化」とぶぎんは日々、進化しているのです。

武蔵野銀行は、60年以上前に、たった8店舗から始まった銀行で、他行のパイをかじらないように営業してきて現在では本支店、出張所あわせて店舗数96店にもなります。貸出金残高や預金残高も3兆を優に超えており、埼玉最大の地銀になろうとするたびに、都市銀行系に手足縛られたにしては、安定の発展を見せています。

そんな歴史のある佇まいで氷川神社の門前町でありながら、長らく浦和に後れをとってきた大宮の中心に位置する武蔵野銀行本店ですが、今現在、県に本店を置く唯一の地方銀行であるぶぎんは、「地域共存」「顧客尊重」という経営理念のもと、地域に根差したビジネスを心がけてきたのです。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が先般県内全線開通したことにより、東京都心部を通らない物流が可能になったことも、県の飛躍のチャンスとなっています。

主要高速道路沿いの発展は、金融機関の望むところ。競争もいちだんと激しくなってくるでしょう。ぶぎんの役割もますます重要度を増します。創業60周年の節目(2012年)にぶぎんが示した、「埼玉に新たな価値を創造する『地域No.1銀行』」の願いはますますあついものになっています。

ちなみに昔はなじみがあった「ふぎん」ですが、現在はほとんど呼ばれないそうです。2005年(平成17年)に武蔵野銀行は、20年以上使用してきたロゴタイプ~和文の『武蔵野銀行』~と、緑色のコーポレートカラーを、ワインレッドへと一新しました。従来からの行章を発展させた新シンボルマークを導入したため、これに伴って『ぶぎん』の名称とロゴが、パンフレット等でもうあまり、用いられなくなっているのです。

埼玉県内の地域別にキャッチフレーズがあったりして、ぶぎんはもうぶぎんじゃないのかもしれません。でも今も地元の方々にとっては多分、ぶぎんはあくまでぶぎんなのではないか。FinTechが進んでも、Pepperがたくさん入っても、ぶぎん、武蔵野銀行は常に埼玉県民とともにあるからです。