みずほ銀行ニュースリリース

みずほ銀行が長期プライムレートについて発表しました。2017年6月8日の発表では、年0.95パーセントとなっています。この長期プライムレートとは、最優遇金利のことで、銀行などの金融機関が、信用度の高い優良企業に対して、1年以上長期で貸し出すときの最低金利のことです。金融機関は、各企業に貸し出す際には、この長期プライムレートに、その企業の企業評価や信用リスクなどに応じて一定の利率を上乗せして貸し出します。

長期プライムレートは、金融機関の5年ものの普通社債の発行利率に基づき決定されるので、日本の国際市場の影響を受けるため変動が激しいです。長期プライムレートは、すべての金融機関が発表しているわけではなく、みずほ銀行など一部の金融機関だけが発表しています。日本銀行のサイトで長期プライムレートを確認することができますが、ここに掲載されているのはみずほ銀行の長期プライムレートです。

したがって、言い換えると、長期プライムレートとは、みずほ銀行が1年以上の長期融資を行う際の最優遇レートだと理解できます。最近の企業への長期融資では、1年未満の貸し出しに適用される短期プライムレートを基準として一定の利率を上乗せした新長期プライムレートを使う場合も増えてきています。各銀行が住宅ローンの変動金利を定める場合は、短期プライムレートを基準としています。

一方、住宅金融支援機構が提供しているフラット35は長期プライムレートを基準として定められています。長期プライムレートは、国際市場の動きに応じて、変動しますが、短期プライムレートはほとんど変わりません。一般的に通常は、長期プライムレートより短期プライムレートの方が金利は低いです。これは、貸出期間が長くなると信用リスクも高くなることが原因です。しかし、景気が悪化する、インフレへの懸念が強いなどの要因があると、長期プライムレートより短期プライムレートの方が高くなる逆イールド状態になることもあります。

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