糸島市の銀行・ATM「西日本シティ銀行マルキョウニュー前原店」

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西日本シティ銀行は、「にしぎん」の愛称で地元から高い支持を集める地方銀行であり、福岡県福岡市の博多駅前に本拠を構えています。現在、東証1部、福証に上場しています。西日本シティ銀行の成り立ちは旧西日本銀行と旧福岡シティ銀行であり、両行が2004年に合併したことで現在の西日本シティ銀行が誕生しました。また、2016年10月より「西日本フィナンシャルホールディングス」を立ち上げ、金融持ち株会社制に移行することは発表しています。

現在、福岡県には同行のライバル行として圧倒的な規模を誇る「ふくおかフィナンシャルグループ」が存在しており、同行はシェアを拡大するために激戦をやむなくされています。同行にとって最も強力な拠点は、福岡県内の政令指定都市、北九州市ですが、同市の指定金融機関は長らく福岡銀行とみずほ銀行が輪番制で務めており、同行は指定金融機関には入っていませんでした。

しかし、大きな顧客基盤のある北九市におけるシェア拡大、経営基盤の強化は同行にとって必要不可欠であることから、2010年度より北九市及び周辺地区における基盤強化の施策の一つとして、「北九州地区本部」としておいていた北九州の営業拠点を「北九州総本部」として改称、総本部のトップとして取締役常務執行役員を配置することで、営業強化に乗り出しました。

また、近隣の山口県下関市にある下関支店も主要拠点の一つとして店舗の建て替えを含む、営業強化を行っています。こうした一連の動きもあり、同行は2015年より市の指定金融機関へ昇格しています。また、同行はかつて合併している高千穂相互銀行の名残から宮崎県にも強い力を持っており、同県内にも営業部を設置しています。西日本シティ銀行は九州内183カ店の店舗に加え、その他国内・海外合わせて190店舗の出店があり、地銀でもトップレベルの営業基盤を誇っています。当然、その目標は九州No.1バンクというところに設定しており、現在総資産や預金残高などは全国７，８位といった順位のため、1位のふくおかフィナンシャルグループからは遠く離されているのが現状ですが、九州・沖縄内でのメインバンク企業数は同フィナンシャルグループを抑えて第1位と、強みとなる部門も持ち合わせています。

同行は「ココロがある。コタエがある。」をスローガンとしており、その理念のもとに様々な事業展開をしています。特に力を入れているのは、九州地区で盛んな産業である農林漁業における支援で、特に「NCB九州6次化応援ファンド」を設立しています。この6次化というのは、農業・水産業などを行う1次産業者が、食品加工・流通販売など2次・3次産業まで総合的に手がけるということを指し、それを支援するためのファンドです。

同ファンドはこれまでに9件の投資が決定しており、これは全国でも1位という実績です。また、個人向けに「人生まるごとサポート」という戦略も打ち出しています。これは、日々多様化する顧客のニーズに対し、きめ細やかで専門性の高いご提案ができるよう、各種専門窓口を設けて対応に当たるというもので、個々のライフプランに最適な保険を提案する「NCBほけんプラザ」や資産運用ニーズに対応する「西日本シティTT証券」、車・教育・住宅など各種ローンの相談に対応する「ローン営業室」「ローンプラザ」などを設置することで多様な要望に応える体制を整えています。

なかでも「西日本シティTT証券」については、西日本シティ銀行が東京東海証券と完全子会社として設立した、九州域内初の完全子会社証券であり、設立当時は大変注目を集めました。また、ブランド戦略としてテレビ放送も行っており、「アジアへの扉」、「志、情熱企業」などのテレビ番組を放映しています。番組内で同行の取引先企業の中から技術力の高い企業やチャレンジ精神旺盛な企業を取り上げて支援しています。また、個人向けに、より利便性を高める戦略として「いつでもプラザ」というインストアブランチを設置しています。

インストアブラチとは、スーパーマーケット、ショッピングモールなどの施設内に相談窓口などを設ける形式の店舗で、現在西日本シティ銀行では、福岡地区、北九州地区、筑後地区のイオンモール、およびゆめタウン内にこれを出店しています。また、九州域内で人気を集めているのは同行のオールインワン型キャッシュカードで「ワンク」と呼ばれているICカードです。

どういった機能が包括されているかというと、キャッシュカード、クレジットカードを始め、ローンカードなどの従来の銀行機能に加えて、九州管内でよく利用されるJR九州の「SUGOCA」、もしくは西日本鉄道の「NIMOCA」という交通系ICカードの機能が追加され、一枚で買い物から交通までをカバーできるというものです。さらに、近年、このカードに生体認証のセキュリティも追加され、非常に利便性の高いものとなったことで人気が高まっています。強力なライバル行に対抗するため様々な施策で人々の心を動かす営業戦略をとっている西日本銀行ですが、未だ、ふくおかフィナンシャルグループの規模には及んでいません。今後どのような戦略で基盤を拡大していくのかが焦点となっています。地元に愛され、日々成長を続ける地方銀行、西日本シティ銀行に目が離せません！

西日本シティ銀行のサービス内容

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