一宮市の銀行・ATM「愛知銀行千秋支店」

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銀行はモノを扱う仕事ではありません。銀行に行っても商品が並んでいるわけではありませんし、モノを作っているわけでもありません。　では、モノを作らない売らない銀行は何をもってお客さまに自らをアピールするのでしょうか？　メーカーであれば製品開発力や自社製品の品質がセールスポイントであり、流通業であれば自らのブランドの知名度の高さが販売力に繋がります。

　銀行、特に地方銀行が自らのお客さま（取引先）にアピールする際、どんな点を伝えるのでしょう。　地方銀行とは、「金融サービス」という目に見えない商品を通じて、お客さまの生活や社会（地域）に貢献する事を生業とします。　しかし、その生業（仕事）はメーカーや流通販売業といった同じ第二次産業の中でも比較的地味に見えます。　革新的な製品を世に出したり、新たな販路を開拓したりと、直接お客さまの目にとまる成果をあげるものではありません。

　一方で、新製品の開発や販路拡大には費用や経営ノウハウが必要です。そうした、資金面や経営サポートという側面から取引先を支え、地域新興に貢献する事こそが地方銀行の仕事なのです。　まさに主役を支える名脇役と言えるでしょう。

　「愛知銀行」は、その名の通り、愛知県を本拠地として、愛知県98店舗、県外にも８店舗の計106店舗を構える地方銀行です。第二地方銀行４１行の中でも、店舗数、預金高、貸出金額のいづれもがトップ１０入り（平成２６年度）するという、実力のある銀行です。

　創業は1910年（明治43年）となので、ゆうに創業１００年を超える老舗の銀行でもあります。　地元愛知県に多くある製造業や流通業は生き残り競争の厳しい業界です。常により良い新製品、より安価な商品をユーザから求められます。　ユーザーのニーズに応えられない企業は競争から脱落し、その企業の名前はお客さまの記憶から消えてしまいます。

　常に技術力を磨き、お客さまの望むサービスを提供する。１００年続く企業という事は大変な企業努力を怠らなかった企業と言えます。　その意味で１００年存続している地方銀行とは、「１００年間地元の人たちから愛された銀行」なのではないでしょうか？

　そんな地元に愛される「愛知銀行」が本拠を置く名古屋、とりわけ愛知県は世界的に有名なメーカーの拠点がある場所です。　当然、巨大メーカーの傘下にある企業やメーカーと直接・間接的に取引のある企業も集まりやすくなります。　そうした事が数字の面でも明らかになっており、２０１３年には県民総生産（名目）や経済成長率が全国１位になっています。　全国１位の座を支えているのはいうまでもなく地元の企業であり、そうした企業の多くが「愛知銀行」をメインバンクとして選んでいる事が先の地方銀行中でも預金高、貸出金額がトップ１０入りする「愛知銀行」の実力の源なのです。

　ここで考えて頂きたい点は、地元の企業がいわゆるメガバンクの愛知県内支店ではなく地元の地方銀行を選んだ、という事です。　メガバンクのスケールメリットよりも、地域の企業が地元の銀行を選ぶ理由とは、「愛知銀行」が経営理念として掲げる「堅実経営に徹し、業績の発展を通して地域社会の繁栄に寄与する」に理解共鳴したからに他なりません。

　堅実であることとは、経済の先を読む力に長けている事と同義です。最小限のリスクで最大のリターンを得るにはどうすれば良いかを常にお客さまの立場で考え、最善の支援・提案を実行する。結果、お客さまから信用を得る事が出来る。　銀行にとって「信用」こそ最大のセールスポイントでありアピールポイントだと思います。　モノではない、目に見えない「金融サービス」を提供する地方銀行の面目躍如といったところです。

　「愛知銀行」ではお客様の信用や利便性の向上を図るため、ＣＳ宣言を採択しています。　お客さまの声を経営やサービスにスピーディに取り入れ、お客さまの満足度向上を心がけています。　その具体的な施策のひとつにアンケートを実施し、それに応えるという制度があります。　アンケートに寄せられた声を元に実行したサービスの一例として、「振込手数料受取人負担を希望される場合の自動計算機能の追加」、「15種類の新興国通貨建て仕向送金の取扱」、「提携カードでのATM利用可能時間の拡大」、さらに実際の店舗では、「店舗・駐車場のユニバーサルな改修」などがあります。

　お客さまの声（要望）に応えるという姿勢は、現代の「御用聞き」と言えるでしょう。　常にお客さまの下に伺い、「何かお困りな事はありませんか？」と親密な関係性を保つ事によってＣＳ度が向上する。　現代においても創業当時においても、「地域社会の繁栄に寄与する」という事はお客様の声に耳を傾ける事から始まるのです。

　そうした「地域社会の繁栄に寄与する」姿勢は地元企業のお客さまだけに示されるものではありません。　「愛知銀行」は個人のお客さまのＣＳ度（信用・利便性）向上のため、「カードローン」や「多目的ローン」など使い道を限定しないローンの取扱も拡充しています。また、銀行業務の拡大に伴い、保険取扱も充実させており、そうした取り組みは保険販売額の増加という確実な数字で成果を挙げています。

　世界的なモノ作りの地域を陰から支える「愛知銀行」は地元企業と地域の人たちとともに繁栄を目指す銀行なのです。

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