全国銀行資金決済ネットワークニュースリリース

一般社団法人の全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が、平成30年10月9日(火)から銀行間取引が24時間365日利用できる全銀システム稼動時間拡大のサービスを提供することを発表した。正確には全銀システム通信時間終了時のコアタイム終了時(午後3時30分）に開始される予定である。

全国銀行資金決済ネットワークは、全国の金融機関同士で内国為替取引をオンラインで処理する「全銀システム」を運営している一般社団法人である。内国為替取引とは、個人や企業間で現金を物理的に運搬することなく資金の受け渡しを行う取引のことを言い、「全銀システム」を通じて顧客の振込みを受取人の口座へ送金される。1日約500万件、約11兆円の内国為替取引に伴う銀行間の支払いを全国銀行資金決済ネットワークがまとめて決済しており、わが国の経済取引の基盤でもある。

銀行などの金融機関から他の金融機関宛に振込みを行う場合、リアルタイムに振込先へ着金されるのは一般的に朝の営業から夕方までの時間のみの場合が多く、営業外時間や土日祝日の場合、実際に振込先へ着金されるのは、翌営業日の朝になることが多い。

金融機関によって理由はさまざまだが、一番大きな理由としては、現行の「全銀システム」の稼動時間が、平日8：30～15：30(月末営業日は7：30～16：30)に限定されていることが挙げられる。

今回、全銀システムを24時間365日稼動させるために本体システムとは別の新しいプラットフォームであるモアタイムシステムを構築することになる。

これにより現行のシステムとモアタイムシステムを利用することで、これらのシステムに接続する金融機関間で24時間365日のリアルタイム着金が可能となる。