おまとめローン「かりかえMAX」
アイフルのカードローン商品の一つである「かりかえMAX」は、いわゆる「おまとめローン」と呼ばれるジャンルの商品です。一般的に知られている商品は通常のカードローンですが、おまとめローンはそれらと大きく違う部分があります。
おまとめローン「かりかえMAX」のメニュー
おまとめローンを利用する目的は、「他社借り入れをまとめて債務または負担を軽減すること」が目的です。つまり、逆にいえばこれらのメリットを享受することができない場合は、おまとめローンを利用する意味が薄れてしまいます。必ずどのような状況変化が起こり得るのかを把握し、確実にメリットがあると判断できる場合に申し込むようにしましょう。
デメリットとしては、「必ず負担が軽減されるわけではない」「一本化できない場合がある」などがあります。おまとめローンを利用する目的はすでに説明している通りで、確実に効果が得られる状況でなければ意味を成しません。それなのに負担が軽減されない可能性があることを把握していないと、「とにかくおまとめローンに切り替えれば負担が軽くなる」という間違った判断をしかねません。
負担を軽減するためには、分かりやすく要素では「金利(利息)」があります。たとえば、すでに利用している3社のカードローンがそれぞれ、金利18%、17%、16%に設定されている場合、平均すると17%の金利で利息が発生していることになります。その状態からおまとめローンを利用したとして、結果が金利17%以下(できれば未満)になる場合は、月ごとの支払利息を節約することができます。
しかし、おまとめローンを利用した結果が金利17.5%となった場合は、先に利用しているカードローンのうち金利18%のもの以外は逆に負担が増加してしまう結果になります。もっとも、本来はそれほど単純な差によってのみ比較検討をするわけではなく、毎月利用するATM利用料などを含めて負担の高低を比較することになります。そのため、このような状況でもあえておまとめローンを利用するメリットもあります。
最も重視しなければいけない点は、「完済までの負担」です。おまとめローンによって月々の負担を軽減できたとしても、返済件数が3社から1社に減っている状態は債務の減少速度が遅くなりがちです。負担軽くなった分を返済以外に回す場合、本来ならば元金充当されていた金額が別の支出になってしまいます。すると、元金の減少スピードが遅くなってしまうため返済期間が延び、結果的に返済総額が大きくなってしまう可能性があります。
「かりかえMAX」の場合、金利は12.0~17.5%に設定されていて、契約金額や審査結果などに応じて選択されます。平均18%と17.5%ならば差はほとんどありませんが、100万円当たり5千円の違いが出ます。たかが5千円ですが、このお金を元金に充当した場合、次回以降に発生する利息が5千円分減ることになるので差し引き1万円の差が生まれます。これを1年間繰り返せば12万円の違いになるので、けっして無視することはできません。
融資額は最大で500万円まで対応しているので、総量規制対象のカードローンを利用している人ならばおおよそ全額を借り換えられます。ただ、年収2000万円以上の人が限界まで借り入れをしている場合には、アイフル一社ではまとめきることができない場合もあり得ます。その場合、どの債務をまとめるのかをしっかりと判断しておいて、最大限の効果が発揮されるようにすることが借りるときの注意点です。
通常ならば消費者金融などの債務は総量規制によって限度が制限されてしまいます。銀行系カードローンのように総量規制対象外の場合は関係ありませんが、慣習として総量規制を意識した限度額設定をするような風潮があります。そのため、特に初回契約時は総量規制の範囲に収まる契約となる場合が多いです。
尚、おまとめローン自体は他にも多種多様な商品があります。「かりかえMAX」の場合はここで説明したような内容ですが、他社のおまとめローンはまったく違った内容の場合もあり得ます。同じ消費者金融系ならばそう大きく変わることはありませんが、基本設定(限度額、金利など)以外にも様々な要因を考慮して判断することが大切です。特に、「使用感」を事前に把握しておくことが大切です。
端的に言えば「評判」ということになりますが、こういった情報はネット上の掲示板などを参考にする方法が効率的です。カードローン関連の解説サイトやランキングサイトなどを参考にする選択肢もありますが、そういったサイトの場合は主観的な評価、またはビジネスライクな評価によって判断されている可能性が高いため、必ずしも適切なものであるとは限りません。
当然、掲示板などの情報も同じですが、掲示板などの不特定多数の人が匿名で情報を公開している環境では、あえて良いことを言う(ステマ)状況よりも悪口を言う状況の方が活発なので、厳しい基準で判断しやすいです。