荒尾市の銀行・ATM「福岡銀行荒尾中央病院ATMコーナー」

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福岡銀行は、福岡県福岡市中央区に本拠を置く、国内第2位の地方銀行グループです。持ち株会社のふくおかフィナンシャルグループが東証1部、福証1部に上場しており、こちらは傘下に福岡銀行の他、熊本銀行と長崎の地銀である親和銀行を完全子会社として持っています。かつては県の基幹産業であった炭鉱産業を中心として、福岡市、北九州市で飛躍的な成長を遂げましたが、炭鉱産業が衰退するにつれて、その勢力は停滞していきました。

しかし、健全な経営を貫いた結果、不良債権比率の低さ、強固な財務基盤から現在では国内有数の有力地銀として存続しています。現在は福岡県、また、福岡市と北九市の2政令指定都市から指定金融機関とされています。前述のとおり、親会社のふくおかフィナンシャルグループの傘下に長崎の親和銀行がありますが、これはふくおかフィナンシャルグループの設立前に福岡銀行が親和銀行の親会社である九州親和ホールディングスと業務・資本提携を結んでいたことに端を発しています。

その後、両行は第二地銀であった熊本銀行とともに現在の親会社を設立するに至りました。福岡銀行の起源は多くの地方銀行と同じように第十七国立銀行という国立銀行であり、この十七銀行が戦前の筑邦銀行、福岡貯蓄銀行など数行と解散合併した結果、株式会社福岡銀行が誕生する運びとなりました。福岡銀行は外観に大きな特徴を持つ本店ビルをもっており、これは著名建築家の黒川紀章の設計により建築されたものです。

2008年に本部機能を福岡市中央区大手門に移管したため、これまで本社兼本店であったこのビルを営業の旗艦店として大幅改装したものが、現在の本店ビルです。このビルは１Fにコンサルティングフロア、２Fに法人窓口を始めとして各種ローン専用窓口、３Fには法人融資部門、４FにはVIP専用の応接室およびセミナールームを設けています。また、営業に必要な設備、スペースが十分すぎるほどに整ったこの建物には顧客が利用できるカフェ「AFE FADIE’S」などの目新しい施設も設けられています。

現在、福岡銀行は「あなたのいちばんに。」というスローガンのもとに「世代を超えて愛され選ばれる総合金融グループ」を目指しています。また、その経営の特色として、持ち株会社側で「マルチブランド・シングルプラットフォーム」を掲げています。マルチブランドとは、ふくおかフィナンシャルグループ傘下の子銀行のことであり、３つの子銀行がそれぞれのブランド力を生かし、地元に密着する形で営業展開をします。

また、3行は共通の経営システムを活用することで効率性を追求しますが、この際に福岡銀行は高いノウハウを持つグループ全体のコアバンクとしてこれを牽引するというものです。また、シングルプラットフォームとは、持ち株会社であるふくおかフィナンシャルグループがグループ全体に共通の経営インフラを提供し、高度な金融サービスを実現していくというものです。この戦略に則り、福岡銀行は福岡県という地域に密着しながら、グループを牽引するコアバンクとして熊本県や鹿児島県に営業店を置くなどの政策も取っています。

また、こうした構成は広域展開型地域金融グループとも呼ばれ、福岡銀行をコアバンク、親和銀行と熊本銀行をエリアバンクとして九州全域をカバーしていくことも目標としています。また、福岡銀行はユニークなブランド戦略も展開しており、その一つが福岡ドームに掲載されているグループ広告です。「ユーモ」というグループのイメージキャラクターがグラブを持ったイラストを、広告としてライトスタンドポール際に出稿しており、このユーモを囲んでいる楕円にボールを当てた選手には100万円の賞金を出すという取り決めをしています。

これにより、この広告付近にボールが飛んだ場合には選手・観客のみならず、カメラもこの広告に注目するように仕向けています。なお、非常に当たりにくいことで有名であり、これまでに獲得した選手はホークスの選手2名を含めた4名だけです。また、前述した本店の地下にはグループ管轄の文化芸術財団が運営を行っている775席を有する「FFGホール」と呼ばれるホールを持っており、同行の吹奏楽団の演奏会を始めとした各種演奏会が開催されています。

また、全国でも高い知名度を持つ九州交響楽団が定期的に演奏会を実施しており、一定期間にわたって開催されていた「モーツァルトをあなたに」と題された演奏会は高い人気を集めていました。また、ブランド戦略と投資促進の一環として福岡銀行はダイレクトバンキングに力を入れており、現在は貯蓄や金銭管理に便利なwallet+と呼ばれるアプリをリリースし、人気を集めています。

平成28年の熊本地震においては、同行のみならずグループ銀行の熊本銀行も被害を受けており、特に地元銀行でもあることから、被災者学生に考慮しての再選考や、各種支援活動を行うなど、地域の再建にも貢献しています。「あなたのいちばんに。」の掛け声のもと、九州地域を支え、共に発展していく福岡銀行ですが、震災の発生により今後の九州地方の再建において決してかかせない存在となることは間違いありません。

地域の再建にどうやって、どれだけ貢献できるのかによっては、今後の飛躍的な成長にも繋がっていく可能性があります。九州随一の金融グループのコアバンクとして躍進する福岡銀行に目が離せません！

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