黒川郡の銀行・ATM「荘内銀行吉岡支店」

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山形県というと、特産の「さくらんぼ」や米どころとしても有名ですが、他にもいくつかの日本一があります。　中でも特徴的なものは、三世代同居率（対一般世帯数）が21.5％と全国平均（7.1％）を大きく上回っている点でしょう。　三世代同居が多いという事はすなわち、一世帯あたりの構成人数も多い事になり、統計では一般世帯の平均人員が2.94人と全国平均：2.42人を上回り、大家族の多い傾向である事が数字でも分かります。核家族化や少子化が懸念されて久しく経ちますが、山形県ではおじいさん、おばあさんと子ども孫世代が同居するテレビ番組の「サザエさん」に見るような家庭があるのです。　社会を構成する最小単位である家族を大切にする、そんな山形県に本拠を置くのが「荘内銀行」なのです。

　「荘内銀行」は全国各地にある地方銀行の内のひとつです。　地方銀行はさらに第一地方銀行と第二地方銀行に分けられますが、歴史的な背景や属している団体（全国地方銀行協会と第二地方銀行協会）の違いなどで業務上の違いはありません。　「荘内銀行」は全国地方銀行協会（全６４行・平成２８年３月末時点）に属する地方銀行で本拠地は山形県にあり、その創業は明治11年（1878年）と140年近い歴史があります。　「荘内銀行」の経営理念は非常に明確です。

　それは、経営戦力　5つのＲ(Right scoping/Restructuring/Reengineering/Right sizing/Research & development)、経営姿勢　5つのＱ(Quality of life/Quick response/Question & answer/Quest of eternal relationship/Quartet in partnership/Right scoping)、行員処遇 5つのＣ (Challenging mind/Competence/Career development/Customers first/Culture)に要約されています。

　経営では、地元の地銀としてのビジョン、存在理由を明確にし、経営基盤、営業基盤などの経営資源を見直し最適化を図ったり、地域の生活の質の向上のため、お客さま第一の素早い対応、コミュニケーションを通して県民、産業、行政、「荘内銀行」との共創の四重奏を目指しています。

　もちろん、それらの経営理念、姿勢を実行するのは「荘内銀行」の行員全員です。向上心と挑戦意欲を持ってお客さまの立場で行動し、お客さまの地域の生活の質の向上のため迅速かつ確実に対応し、お客さまとの固い信頼関係を永続的なものにしようと行動する事を行員の理念に掲げています。

　そうしたビジョンを先のシンプルに「5つのＲ」、「5つのＱ」、「5つのＣ」として要約し掲げているのです。　メッセージ（想い）はシンプルなほど伝わり易くなります。「荘内銀行」の明確で力強い経営理念はしっかりとお客さまに届いている事でしょう。

　「荘内銀行」は店舗展開にも意欲的です。　全８５店舗。山形県内に６４店の他、都内にも３店舗、またインターネット支店も展開しています。 インターネット展開にも明確な意図があります。お客さまが山形県から東北圏外に進学・就職等で引っ越しをしても、引き続き荘内銀行の口座を利用する事が出来ます。

　また、コストのかからないインターネット支店ならではの金利優遇サービスなども提供出来るため、お客さまの利便性向上にも一役買っています。 さらに、山形県に本拠地を置きながら東京圏にも支店・出張所を出していることは意欲的と言えるでしょう。お客さまのライフステージが学生、社会人と変わっても地元の銀行としてお客さまに寄り添い続ける事が出来ます。　また、地元(山形県)以外のお客さまと接する事によって得られる情報を地元へフィードバックする事も出来るため地元圏外の店舗の活用は非常に重要です。 こうした意欲的な施策の数々は預金額、貸出金額と言った銀行本来の業務実績に着実に反映され、荘内銀行は直近の3期連続で預金額、貸出金額が堅調に推移しています。

　山形県、東北地方というとどうしても東日本大震災を避けて語れません。2011年３月１１日、14時46分に発生した大地震は東北地方を中心に大きな被害をもたらしました。山形県も震度５強を観測し、多くの人が避難を余儀なくされたり仕事を失くしたりしました。

　「荘内銀行」は震災復興策として３つの施策を打ち出しました。　１つ目は、「特別採用」でした。平成23年度に限定した措置でしたが、震災により内定が取り消された学生のため、新入行員として採用枠を設けたのです。　２つ目は、「東日本大震災復興応援定期」。これは、預金利息（0.03％）相当額を荘内銀行が負担し震災復興先に寄付しようというものでした。　預金口座名義人（利用者）の負担なしに震災復興に寄与しようとするもので、期間限定ではありましたが８７億円もの新規預金がありました。　３つ目は、「ローン相談会」の実施です。震災被害により、各種ローンの返済が困難になったお客さまにそれぞれの事情に応じた相談を行い返済の一時停止などの措置を採りました。

　非常時だけではありません。日常では、山形・鶴岡・酒田市内を走るラッピングバス、通称『タマバス』が好評です。　「荘内銀行」のキャラクター『タマ&フレンズ』のラッピングが施されたバスはお子さんたちに人気で、「見かけるといいことがあるかも？」と話題です。

　こうした地域社会に根差した「荘内銀行」の経済・社会活動は、地元社会の一員として山形県という大きな家族をしっかりと支えているのです。

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