長岡市の銀行・ATM「北越銀行本店営業部」

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地方人口の減少が問題になって久しく経ちます。民間研究機関「日本創成会議」がまとめた資料によると２０４０年までに、日本の自治体の内８９６自治体で、２０～３９歳の女性人口が半減すると予想されているそうです。　人口に占める結婚適齢期の女性が減ると、少子高齢化が極端に進み街が過疎・衰退するという予測です。　都市部より地方部にその傾向が強く、新潟県では30市町村中、過半数の18市町村が「消滅可能性都市」に分類されるという憂慮される事態です。人口減少が危惧されています。

　新潟県は古くから「米どころ」として知られています。米の産出額が全国一位でもあり、洋食器製造などの第二次産業も盛んで平成２４年度には、正規雇用率（男子）が８０％を超え、全国一位になったこともあります。　歴史を振り返ると、長岡藩（現在の新潟県長岡市・新潟市）では明治3年（1870年）に小林虎三郎が他の藩からの食料支援を元に　国漢学校を建立した「米百俵」の精神でも有名です。

　「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」という虎三郎の持論は人材教育こそが地域の再生に有効である事を説き、現代の地方創成の施策を見事に予測していたと言えるでしょう。　教育に力を入れる精神的背景は今も健在で、小中学校の児童・生徒一人当たりに掛ける教育費は全国トップレベルです。

　「北越銀行」は、その新潟県の長岡市に本店を置く地方銀行です。　「北越銀行」は昭和１７年に設立され、同２３年に「株式会社北越銀行」に商号を改めました。　その祖は遡ると明治１１年に「第六十九国立銀行」として創業したのがはじまりです。　創業から実に１４０年を迎えようとする老舗の地方銀行なのです。

　「北越銀行」が拠点を置く新潟県は冒頭でお伝えしたように、「消滅可能性都市」を抱えながらも、米を中心とする農業が盛んで教育にも熱心という複雑な構造を持つ地域なのです。　そうした新潟県内に79店舗，県外5店舗を持つ「北越銀行」は地域振興や地域活性化を支援する地方銀行なのです。

　「北越銀行」は地方創成の一翼を担うため、様々なサービスを展開しています。単に資金面でサポートするだけでなく取引先（個人・法人）のお客さまに寄り添うサービスを用意しています。　　教育に熱心な土地柄を反映して、積立定期預金 プラスＭ「子育て応援」というサービスがあります。これは、18歳以下のお子さまがいる家庭向けの積立預金で、預金の他に交通事故傷害保険がセットになっており、保険料は北越銀行が負担するという特典が付きます。

　先述した「米百俵」の精神を商品名にしたサービスもあります。教育資金贈与専用預金「米百俵のこころ」がそれです。　平成25年４月から平成31年３月末までの時限立法ですが、祖父母が子や孫に教育資金を贈与する場合、贈与税が非課税となる措置を銀行サービスに活かしたもので、国の施策をいち早く金融サービスに反映させた経営判断の一例と言えます。

　教育のみならず、ライフステージのトピックに柔軟に対応できる各種ローンや使い道を限定しない「フリーローン」も提供しています。　こうした金融商品は単に預金や積立といったお金の安心だけでなく、各種保険を組み合わせる事でお客さまにリスクヘッジの提案も行う事で手厚いサービスとなっています。

　しかし、金融商品だけを揃えてもお客さまは銀行に足を運んでくれません。利便性を高める事が集客や顧客の獲得増加に繋がります。　平日夜間・土日祝日でも営業する「暮らしの応援ひろば」や一部店舗（長岡市役所支店）の土日祝日営業はお客さまの利便性向上に貢献しています。　

　　「北越銀行」は法人（企業・事業主）のお客さまにも様々な金融サービスを用意しています。　その一例として、今後成長が見込まれる産業分野である医療/福祉に着目した医療機関向けの運転・設備資金ニーズに対応するローンがあります。ホクギンメデイカルローン「開業プラン」とホクギンメデイカルローン「サポートプラン」がそれです。　個人医師や医療法人、介護・福祉事業者の開業、設備投資をサポートし、ひいては地域の医療福祉を銀行の立場で支援します。

　もちろん、米どころ新潟県の主要産業である農業も支援しています。農業経営に必要な資金 （運転・設備資金）を融資する「あおばパワー」がそれです。また、直接農業経営をしていなくても、農業の促進、農作物の消費拡大・ブランド力向上に関わる事業であれば、建設業、製造業やサービス業、飲食業等といった、２次・３次産業へも融資可能です。

　近年の金融サービスへの規制緩和施策を反映させたＡＢＬ(アセット・ベースト・レンディング)契約も用意されています。　このＡＢＬ契約は、それまでの銀行融資が土地や建物といった不動産を担保として資金を融資するのに対し、　事業者さまの製品や売掛金等、流動性の高い資産を担保に融資します。「北越銀行」では、新潟県特産の米、日本酒の他、牛、マグロ、さらには平成２６年１０月には全国初となる錦鯉を担保としての融資も取り扱いました。　

　こうした取り組みにより、「北越銀行」は人口が減少している新潟県で「給与振込先数」、「年金振込先数」、「個人取引先数」を平成２６年度から３年連続で増加させているのです。　　「北越銀行」は、お客さまの信用・信頼を得る事で成功した地方銀行と言えるでしょう。

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