中央区の銀行・ATM「北陸銀行東京支店」

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北陸銀行は富山県富山市に本拠を構える地方銀行です。北陸3県と北海道を主軸としており、地方銀行の中でも大手に入ります。その知名度は非常に高いことと、営業基盤も非常に強いものとなっています。富山県、富山市、高岡市をはじめとして、県内ほとんどの自治体として金融機関を受託しているほか、過去の北海道移住者の中に富山県出身者が多かった経緯から北海道内の個人や企業にも太いパイプラインを持っています。例えば釧路町が北陸銀行を指定金融機関としていることにもそういった経緯があります。

また、バブル経済崩壊の煽りを強く受けており、財務内容が悪化した過去があります。体制の立て直しの中で、北海道銀行と2004年に経営統合しており、「ほくほくフィナンシャルグループ」を設立しています。また、特徴として、経営破綻した石川銀行の営業をほとんど受け継いでいるということもあります。石川県内創業の地方銀行であるため、県内基盤は非常に強く、その石川銀行の営業を受け継いだ北陸銀行は、北陸地方に次いで石川県内にも相当数の店舗数と営業基盤を有しています。その過去をたどると、加賀前田家の出資を受け明治10年に設立された金沢第一二国立銀行を起点としており、石川・福井・富山いずれの県においても最も歴史のある地方銀行です。

創業して以来、地域の顧客とともに歩み続け、北海道や三大都市にまたがる広域店舗網を有する銀行へと成長してきた経緯があります。そんな北陸銀行の経営の根底にあるものは、地域活性化に主体的に貢献していくことで、地域とともに成長しながら歩んでいく、という考え方です。これは昔から変わらない考え方で、2004年に北海道銀行と経営統合して「ほくほくフィナンシャルグループ」としてスタートした際に経営理念を新たに創り直しているが、その最初の理念が「地域共栄」となっていることからも見てとれます。

地域の顧客の本業が栄えてこそ、裏方として顧客を支える金融機関が栄える、という信念に基づいて第一理念に掲げていると北陸銀行トップは述べています。また、第二の理念としては「公正堅実」を挙げており、これは、顧客に安心して取引もらえる銀行でありたいとの願いを表しているものとのことです。最後に、第三の理念としては「進取創造」です。銀行業は国際化の流れが著しく、金融商品も多様化しているという現状から、そのような時代の要請やダイバーシティ化するお客さまのニーズに対応するため、銀行自らが顧客に先んじて進化し続けるという考え方を表したものです。

北陸銀行は創業して以来、進取の精神を胸に地銀初の外国為替業務取扱行になるなど、常に時代を先取りしたサービスを提供するべく、理念の具現化に努めてきたと言え、それが現在の顧客基盤の創出につながっていると考えられます。北陸銀行の特色としては、同グループの北海道銀行、および大垣共立銀行とはATMや入出金サービスの面で非常に密接に連携ととっており、それぞれの銀行がそれぞれのATMでの入出金を行う場合の手数料を終日無料としており、非常に利便性の高いものとなっています。また、北海道銀行に限っては、相互間でのカード振り込みを自行宛という扱いにして手数料のかからないようにするというサービスも行っています。また、個人向けへのサービスの中で北陸銀行が力を入れているものの一つに、「セカンドライフ」に向けたサービスの提供があります。

これは、地域密着という銀行の戦略もありますが、北海道や北陸地域という地域性も関係してきています。同地域は他の地域と比較して生まれてから老後まで同地域内で過ごす割合が比較的高めの地域となっています。そうしたことから、退職金の効率的な運用を目的とした「退職金専用定期預金Gエイジ」や各種相談サービスなどを取り扱っています。また、ブランド戦略の一環として北陸銀行は美術館も保有しています。2012年に富山市中央通りにオープンした美術館であり、作品と展示空間は北陸銀行が提供し、富山県、富山市、富山大学、中央通商店街振興組合などとともに構成された運営委員会によって運営されています。収蔵作品は、ミレーやコローなどバルビゾン派の作品や、写実主義の先駆者クールベの作品など53点。

そのうち約20点の作品を定期的に入れ替えながら展示する常設展のほか、企画展も随時開催しており、地域の支持を集めています。また、てるてる亭という珍しいブランド戦略も取り入れています。これは北陸銀行が企画・プロデュースし運営に協力している企画で、県内初となるもので、全国的に見ても珍しい落語のための演芸ホールとなっています。富山県出身の落語家である立川志の輔師匠の公演が月に1度開催されているほか、地元の芸人育成のため、若手芸人の公演なども企画されています。1階は江戸時代の街並みを再現したほくほく通りとして、様々なイベントを楽しむことができるようになっており、高齢者層の多い同地域では人気を集めています。こうした地域性に合わせたブランド戦略で高い知名度を誇り、地元を中心とした強い経営基盤を持つ、北陸銀行のご紹介でした。

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