みずほ銀行ニュースリリース

みずほ銀行が、2017年01月26日(木)にカードビジネスにおける取組強化を発表しました。

これはこれまでのみずほ銀行によるカードビジネスのほか、様々なカード会社との業務提携を行うことで利便性を高めるとともに、様々なサービスを充実させることで他の銀行との差別化を図ることを大きな目的としています。

今回の業務提携の中で最も大きなポイントは、MMCカードにおけるサービスの充実にあります。MMCカードとはクレジットカードと連携して様々なサービスを受けることができるカードの総称で、手数料無料のほか給与振込や公共料金の引き落とし等をみずほ銀行の銀行口座で行うとポイントが貯まるなどのさまざまな特典が受けられるようになるサービスを持ったカードサービスとなっています。

これまで銀行のサービスと言うと、給与振込や自動引き落とし等が主流でしたが、近年では新たな種類の銀行も業界に参入してきたことで、他の銀行との差別化を図るための様々なサービスが発生してきています。利用するためにポイントが貯まると言うのはすでに一般的ですが、給与振込や自動引き落とし等を設定することでATMの利用手数料を無料にしたり、あるいは預金高に応じてATM利用手数料や振り込み手数料を無料にするなどといったサービスを展開しているところが増えています。

これまで銀行は公共的な要素が強く、一部の特定の顧客に対して優遇措置を取ったりといった種類のサービスはあまり行われていないものでした。しかし最近では銀行も低金利などの理由により利用者が減り、また融資においても高額の融資を行いきちんと返済するといった大口の顧客が減ったこともあり経営状態が非常に苦しいところが増えています。

さらに比較的利用者の多い住宅ローン等に関しても低金利のために融資を行った場合の利益が少なく、経営的に非常に厳しい状況となっています。そのためATM手数料や振り込み手数料等といった詳細な料金を設定していますが、これに対して利用者の反発も多くなかなか大きな利益を上げるには至っていないのが実態です。

今回のみずほ銀行のカードビジネスにおける取り組み強化の発表は多くの人口にとって刺激となる発表となっています。クレジットカード会社と提携することで相互のメリットを引き出し、より利用者にとって魅力的なサービスを展開することができるようになるほか、利用者が増加することによる銀行側の高い利益につながる可能性もあることから、その効果が大いに期待される発表となっています。

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