JPBANKカードiD(ケータイ)サービス
金融機関のゆうちょ銀行では、「クレジットカード」「電子マネー搭載キャッシュカード」「デビットカード」「mijica(ミヂカ)」の4つのカードを提供しています。こちらでは、JPBANKカードiD(ケータイ)サービスの説明をします。
急速に普及する電子マネー。JR東日本の「Suica」や東京メトロの「PASMO」など定期などと一体型になった交通系、セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」やイオンの「WAON」といった商業系など、種類も多様化し、利用できる環境も広がっています。
小銭のやりとりが不要で、レジの時間を短縮できたり、財布がスリムになったりするほか、商業系の電子マネーでは利用額に応じてポイントが貯まるなど、現金よりもお得に買い物をすることができます。一方で、定期的に金額をチャージ(入金)する必要があり、いざ買い物をしようと思ったら、電子マネーの残高が足りないといったトラブルに直面することも。
定期的なチャージをすることなく、電子マネーを利用したい方にお勧めなのが、ゆうちょ銀行が発行する「JP BANKカード iD(ケータイ)」です。携帯電話キャリア大手のNTTドコモのおサイフケータイ「iD」を使って買い物をし、利用額はクレジットカードであるJP BANKカードの利用額として請求されるため、レジの前で残高不足になって慌てる必要がありません。
まず、おサイフケータイ「iD」について説明しましょう。iDはNTTドコモの携帯電話端末をかざして、買い物ができる仕組みです。利用できるのは、大手コンビニエンスストアやスーパー、居酒屋やファミリーレストランなどの飲食チェーン、書店や家電量販店などの商業施設、漫画喫茶や遊園地などのレジャー施設のほか、タクシーやバスなどの交通機関と日常生活にかかわる様々なシーンに広がっています。
また、「Amazon」などのインターネットショッピングでも携帯電話からの支払いという方法でiDを利用することができます。首都圏など都市圏であれば、生活にかかわるほとんどの場所で利用することができますので、おサイフケータイ機能を搭載した携帯電話ひとつだけで、遊びに出かけることも可能なのです。
ただ、電子マネーを利用するうえで怖いのが、紛失や盗難。クレジットカードと異なり暗証番号やサインなしで利用ができる場所も多いため、不正利用の被害にあう危険性もあります。特に、無記名の電子マネーであれば、紛失や盗難被害にあった後に利用を停止することができませんので、カードに入金してある金額はあきらめるしかありません。iDの場合は携帯電話やクレジットカードに情報がひもづいているため、紛失や盗難に気がついた時点で届け出をすれば、利用を停止することができるので安心ですね。
便利で安心な電子マネーiDですが、わざわざJP BANKカードと一緒に申し込む理由が分からない方もいるのではないでしょうか。「JP BANKカード iD」のメリットは、上記でも説明した利用料金がJP BANKカードの利用料金として決済されることです。残高を確認しながらチャージする必要がないため、いつでも安心して買い物をすることができます。また、JP BANKカードの利用限度額内でしかiDも利用ができないため、使いすぎを防ぐことにもつながります。そして、JP BANKカードの利用額として決裁されるため、iDで買い物をしたものについてもJP BANKカードのポイントを貯めることができるのです。
JP BANKカードは、iDでの買い物も含めて、1000円につき1ポイントが付与されます。貯まったポイントはギフトカードやカタログギフト、ゆうちょ銀行系列の「かんぽの宿」の宿泊券に交換できます。また、全日空(ANA)のマイレージや、au、楽天Edy、T-POINT、dPOINT、PiTaPa、ビックカメラ、楽天、かんぽの宿メンバーズカードのポイントにも変換することができるのです。いま紹介したのは、通常のJP BANKカードの場合ですが、1000円あたり2倍のポイントが付与される「JP BANKカード ゴールド」もあります。
クレジットカードを使用する際に気になるのが年会費。定期的な出費が負担になるため、クレジットカードを作りたくないという人もいるのではないでしょうか。通常のJP BANKカードの場合、初年度の年会費は無料。2年度目以降も公共料金の支払いをクレジットカードにしたり、口座を給与の支払いや年金の自動預け入れ口座をゆうちょ銀行の口座にしたりするだけで、1350円の年会費が無料になります。
また、年間30万円以上を利用すると、翌年度の年会費を無料になる制度も。会社員の方で、毎日コンビニエンスストアでお茶やお弁当を買っている方はいませんか?1日1000円の買い物でも、1ヶ月で2万円ほどになり、年間24万円の出費です。外食やドラッグストアでの買い物など、小さな出費すべてをiDで支払えば、あっという間に30万円ですから、年会費は実質無料でクレジットカードを利用できると考えていいのではないでしょうか。
ポイントの付与率が2倍になるJP BANKカード ゴールドの場合、年会費は1万800円と割高ですが、それだけの特典があります。例えば、最大5000万円の補償が受けられる旅行保険や、クレジットカードで購入した商品の盗難や破損時に最大300万円までの補償が受けられる「お買い物安心保険」です。また、海外で日本語が堪能なスタッフが常駐するサポートデスクが利用できたり、国内の空港ラウンジが利用できたりと旅行や出張の多い方には年会費以上のメリットがあるのではないでしょうか。
また、電子マネーを使い慣れている若い世代の方にお勧めなのが、30歳未満の方限定の「JPBANKVISAカード Alente」です。このカードは高校生を除く18歳以上が対象になり、初年度の年会費が無料。2年度目以降も利用額に応じて年会費が優遇される制度がありますので、大学進学や社会人デビューに合わせてクレジットカードを作成してみてはいかがでしょう。
さて、JP BANKカードとiDを一緒に利用するメリットをご理解いただけたでしょうか。ここからは、実際にJP BANKカードiDの申し込みから利用までについて説明したいと思います。まず、JP BANKカードiDを利用できる携帯電話はNTTドコモのおサイフケータイつき端末に限られます。異なるキャリアの携帯電話やNTTドコモでもおサイフケータイ機能が搭載されていない端末では利用できませんので、申し込み前に確認をするようにしてください。
次に端末での設定方法です。設定は申し込み後に自宅に届く「カード情報ご登録手続きのご案内」の内容を確認のうえ、行ってください。最初に、ガラケーの方は「iD設定アプリ」、スマートフォンの方は「iDアプリ」をダウンロードします。ガラケーの場合はiMenu、スマートフォンの場合はdmenuとそれぞれインターネット経由でダウンロードできるほか、登録手続きのご案内にあるバーコードやQRコードを読み取ることでも可能です。
次に、ダウンロードしたアプリを起動し、ガイダンスに従ってJP BANKカードの情報を入力し、登録手続きの案内に記載されたアクセスコードやパスワードなどを入力すると、利用準備が完了します。なお、iDの利用には最初にダウンロードしたアプリが必要になりますので、登録が終わっても削除しないでください。また、JP BANK カード iDアプリでは、利用明細を見られるほか、iDが利用できる店舗の照会も可能です。
店頭では「iDを利用する」旨を伝えて、専用の読み取り機に端末をかざすだけで支払いが完了します。なお、支払い回数は1回のみ。クレジットカードの支払いでリボ払いを選択している場合には、他の利用額と合わせてリボ払いが適応されます。
携帯電話を機種変更する場合、おサイフケータイ機能のある端末に移行する場合は、アプリを経由してiDの情報を移行することができます。しかし、おサイフケータイ機能のない端末に機種変更する場合や携帯電話を解約する場合には、JP BANK カード iDも解約となりますのでご了承ください。端末の故障や破損、盗難や紛失などは状況によってその後の対応が異なりますので、専用デスクに連絡をするようにしてください。
また、支払い用のJP BANKカードを解約するとJP BANK カード iDも自動的に解約となりますので、注意が必要です。機種変更や携帯電話の解約時に注意したいのが、端末内のカード情報についてです。
携帯電話を機種変更した時やJP BANK カード iD(ケータイ)を解約した場合、古い携帯電話にカード情報が残っていると、盗難や紛失などで悪用される恐れがあります。忘れずに携帯電話からJP BANKカードの情報を削除してください。携帯電話を解約や機種変更した後は、アプリを経由して情報を削除できないケースがありますので、ドコモショップでの手続きが必要になります。また、携帯端末から誤ってカード情報を削除した場合は、店頭でiDを利用できなくなりますので。アプリ・カード情報の再発行が必要ですので、JP BANK カードデスクに連絡をするようにしてください。
いかがだったでしょうか。JP BANK カード iD(ケータイ)に申し込んで、お得で便利、そして安心な電子マネーライフを楽しんでください。
金融機関名 | ゆうちょ銀行 |
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本店所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー |
電話番号 | |
金融機関コード・銀行コード | 9900 |
支店コード(取扱店番号) | 010160 |
ホームページ | http://www.jp-bank.japanpost.jp/ |
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